ホラーゲームって話題性あるからすぐに人気になりそう!
某実況者に「ホラーとか流行り目のものじゃないとやらない」と言われた!
どうでもいい まえおき
実況動画からゲームが流行するパターン、かなり多くないですか。
面白いゲーム作って流行らせて有名になったらゲーム作るだけで生きていけるのでは!と思って日々アクセス数とにらめっこしている毎日です。ただにらめっこしているだけでは進歩がないので、真面目に分析をしてみましょう。
おおざっぱに分けて、ウェブページのアクセスは以下の3種類に分類されます。
・オーガニック検索(検索サイトから来ること)
・リファレンス(他サイトから紹介されてくること)
・ソーシャル(twitterなどのSNSで紹介されてくること)
自作ゲームサイトにおいては、リファレンスとソーシャルによるアクセスが大部分です。この2つを上げるためには、記事紹介などでリファレンス上昇+SNSで拡散性が高いゲーム実況による認知度向上はかなり有用といえるでしょう。
そして、実況においてはホラーゲームは大変人気のあるジャンルとなっています。実況者としても、ホラージャンルはリアクション芸で盛り上がりやすく、個性が発揮されるので再生数が伸びるということで、好んで実況される傾向にあります。つまり、ホラーは実況されやすいし、拡散力も高いジャンルといえるでしょう。
そんな、ホラーゲームで立身出世を目論む浅はかな人間の制作過程を、時系列でみてみましょう。
怖い顔と演出があればホラーになるだろ
流行ったホラーゲームをみてみましょう。
・青鬼(https://mygames888.info/aooni.html) 製作者:nopropsさん
・恐怖の森(https://www.freem.ne.jp/win/game/7158) 製作者:Kazzさん
ここで、ある推測が浮かびます・・・。
とりあえず恐怖BGMと怖い顔が迫ってくる探索ゲーを作れば流行るんじゃないか?
そんな単純思考で制作したゲームが、以下となります。
呪われたビルから脱出するゲームです。脱出ゲームのようにクリックで移動するお手軽操作を採用しました。とりあえず遊んでみてね。
ちなみに、今回制作した怖い顔は↑です。どや、怖いでしょ。
(不安の種のおちょなんさんを参考に制作しました。)
不安の種+全4巻 完結セット (少年チャンピオン・コミックス)
実際に描いた背景イラストも、(1)ビル廊下 (2)小部屋 (3)エレベータ内の3つしかないお手軽な構成です。
しかしながら、お手軽なホラー+脱出ゲームが良かったのか、様々な実況動画で紹介され、中々の好感触でした。
と、ここまではよかったのですが、ここでホラーに関する大きな勘違いをしてしまったのです。
怖い絵+BGMだけじゃ怖くない!?
恐怖BGMと怖い顔が迫ってくればホラーとして人気がでるのか!
この教訓をもとに次に制作したのが、以下となります。
https://hothukurou.com/game/Horror2/index.html
ぜひ一度プレイして、感想をください。怖かったですか?
そうです。全く怖くないのです。
これはどういうことか。なぜ恐怖BGMと共に怖いものが迫ってきても怖くならないのか。
お借りした怪異の画像やSEはどれもクオリティが高いものばかりなのに!
これについて色々と思案を重ねていく内に、恐怖に関するある仮定が生まれたのです。
本当の恐怖は人間の想像力から湧き上がる
怪奇現象が実際に起こることよりも
いつ怪奇現象が起きるかわからない状態の方が怖い
先ほどのゲームが怖くない理由は、「怪奇現象がただ目の前で起きている」だけということ。最初の方に青鬼や恐怖の森の怖い顔画像をいくつか表示していますが、おそらくあの恐怖顔画像だけみてもそこまで怖くならなかったと思います。
大事なことは、怪奇現象が起きるのではないかという予感が続くことです。
怖いこと自体は、実際に起きてしまえば陳腐化してしまいます。
本当の恐怖は、恐怖の予感による想像力によってもたらされるものなのです。
いきなり、怪奇現象が起きるよりも「これから怪奇現象が起きる予感がする」方が何倍も怖いのです。
そこで、「これから怪奇現象が起きる予感がする」状態を「人食岩が迫ってくる」状態に置き換えたものが以下のゲームとなります。
人食岩の怪 で遊ぶ。
迫りくる人食岩、追い付かれる前にスライドパズルを解け!
恐らく、前の作品よりも大分怖くなったと思います。
ただ、肝心のゲーム性は残念です。スライドパズルに興味を惹かれる人がそこまで多くなかったようです。また、ストーリー性もあったものではありません。
そこで今度は、ゲーム性を上げるとともに、ストーリー性を持たせて恐怖感を上げることにしました。
アカズノハコ 完成
そこで、パズル部分を箱入り娘に変更し繰り返し遊ぶことで隠されたストーリーが明らかになる仕組みを加えたゲームが、怪奇都市伝説 アカズノハコ となります。
【怪奇都市伝説アカズノハコ】3日目 夢の中で女に殺された。 https://t.co/NYC95NkaRG #怪奇都市伝説アカズノハコ
ホラーゲーム、遂に形になったので公開します。ご意見ご感想、バグ報告など頂けますと嬉しいです。 pic.twitter.com/558OVMw08o
— ほっとフクロウ (@hothukurou) 2017年6月5日
繰り返し遊ぶことで、アカズノハコに関わってしまった大学生達の行く末を見ることができるようになっております。
ただ、反省点としまして「ホラーを味わいに来たんだ!パズルなんてやりたくねーよ!」というコメントもありましたので、以下の機能を追加し、パズル部分を省略可能にしました。
おそらく、箱入り娘にこの機能を追加した作品は未だかつてないはずです。
怪奇都市伝説アカズノハコ、パズルがクリアできずに飽きる人が多いみたいなので、パズルピースを爆破できる機能を追加しました。
(どうしても解けないとき、最後の手段で使ってください。)https://t.co/NYC95NBLJe pic.twitter.com/5FOSgfGbV7— ほっとフクロウ (@hothukurou) 2017年6月12日
まとめ 怖いホラーゲームは本当にアクセス数稼げる?
後半に制作したゲームは「恐怖におびえながらパズルを解くゲーム」でしたが、現時点(2017/07/02)で最もアクセス数が多いゲームは呪いのエレベータでした。ホラーゲームで恐怖を感じたい層とパズルゲームやりたい層は案外重なっていないのかもしれません。やっぱり「探索+ホラー」は優秀なテーマだったんだなと思います。
ただ、何度も言いますが本当の恐怖は想像力によって湧き上がります。
怪奇現象が実際に起こることよりも
いつ怪奇現象が起きるかわからない状態の方が怖い。
これを意識すれば、もう少し怖くてアクセス数が稼げるゲームが作れるんじゃないかなあと思った次第です。
・・・あれ?アカズノハコ、プレイ数そんなに増えてない?
あ、そっか。まだ誰も実況してないからなのか。
ということで、
アカズノハコ、ゲーム実況募集しています!どんどん実況してね!(泣)
ゲームURL: https://hothukurou.com/game/PuzzleGirl/index.html
(2018/2/M) このネタで登壇しました。
(イケメンボイスに生まれたかったなあ・・・。)
(7/24)怖い顔画像の作り方を研究しました。