前置き
突然ですが、歴史の教科書に載っている昔の庶民の食事って、なんかめっちゃ美味しそうに見えてこないですか?
平安時代の食事、江戸時代の食事、明治時代の食事・・・。
茶碗に盛られた玄米の山を見ていると、なんだか無性に食欲がわいてきます。
学生時代の自分は、歴史の教科書に載っている料理の写真ばかり眺めていました。あの質素な菜食が、なぜかとても美味しそうに見えたのです。
月日は流れ、社会人になりました。社会人は労働の対価としてお金を自由に使うことができる権利を持っているので、毎日しゃぶしゃぶやステーキを食べたりと、酒池肉林の生活を送ることができます。
そんな自堕落な生活を繰り返したせいで体重がついにオーバー、今年の健康診断で太り気味判定となってしまいました。
そして冒頭の文章に戻ります。
「ああ、質素な食事をして、横に伸びた身体から、元のつつましい身体に戻りたい」
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」
「丈夫ナカラダヲモチ」
先生・・・!
「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」
「!!!」
「先生・・・俺も食べたい・・・!」
玄米と味噌と少しのおかずを準備
ということで、宮沢賢治「雨ニモ負ケズ」の一節より、一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を実際に食べることにしました。
ということで買ってきました。玄米を。
この玄米を四合炊きます。
水面に著者の近影が写っていますが気にしないでください。
玄米は、20~30分水につけて給水するとよいそうです。現在空腹ですが、我慢します。
無事に給水完了して、いよいよ玄米を炊き始めます。
普段使わない「玄米炊きモード」を設定したところ、なんと玄米の炊き上げには88分もかかることが判明しました。
時刻は21:00。この日は朝食以外に何も食べていなかったので、腹が減って仕方がないです。
しかしここは我慢。空腹は最高のおかずと誰かが言っていた気がします!
ちなみに、空腹だけでは玄米を食べきるのは難しそうなので、ちゃんとおかずも買ってきました。これを雨ニモ負ケズで言うところの「少しの野菜」とします。
冷蔵庫に眠っていた味噌も盛り付けます。
実は味噌の賞味期限が2か月ほどオーバーしていたことに気が付きましたが、ここは見て見ぬフリをします。
準備は整いました。あとは米が炊けるのを待つだけ。
炊飯器のタイマーをこまめに確認。空腹がそうさせるのです。
netflixでアニメを見ながら空腹の苦しみを耐えます。
まだか・・・。まだかぁ・・・。
できた!
玄米、炊きあがり!
米に穴があいています。これはかに穴と呼ばれていて、うまく炊けた証拠とのこと。
実際に食べてみる
さっそく山盛りに盛り付けます。
山盛りなんて実際はこぼれて食べるのが大変なだけですが、ヴィジュアルは最高です。
なんとかっこいい米山でしょう。
これでようやく食事の準備が整いました。早速食べてみましょう。
まずは玄米のみを食べて味を確かめます。
普段は白米ばかり食べているので、玄米が自分にあうか心配でしたが杞憂でした。
玄米の食感は非常に好みで、わしゃわしゃと美味しくいただけます。
さすがに玄米だけでは物足りなくなってきたので、次は味噌と一緒に食べてみます。
この令和の現代に、まさか味噌単独をおかずとして食べる日が来るとは思いませんでしたが、これが非常においしくてびっくりしました。
味噌と玄米の相性は最高です。これだけでご飯を何杯でも食べることができます。
ほかのおかずにも手を出してみましょう。まずはきゅうりの漬物。
きゅうりは口直しにちょうどよい水水しさがありますね。
次にたくわん。
そして梅干し。すっぱい!
普通におかずを食べているだけなので、正直「うまいな、すっぱいな」という感想以外のものがわいてきません。
ただ、それがつつましさというものではないでしょうか。
ただ、玄米をたらふく食べて、玄米のごわごわとした感触を楽しむ。そして、きゅうりや味噌などの質素なおかずを美味しいと感じる。そういう「無理やり脚色して楽しもうとせず、あるがままを受け入れる姿勢」こそがつつましさなのかもしれません。
さて、そうこうしているうちに無事に一杯目を平らげました。
続いて二杯目もいただきます。まだまだ胃袋には余裕があります。
残りのご飯量は2/3ほど。
こんな調子で順調に大量の玄米を平らげていきました。
ただ玄米を平らげるだけの行為、ただそれだけの行為ですが、実際に行っていくと思いもしなかった「気づき」があります。
玄米を食べていくに連れ、今回用意したおかずに戦力差が発生してきたのです。
具体的には、きゅうりとたくわんが、そのパンチの弱さから早々に戦力外となりました。
代わりに梅干しや味噌だけで玄米を食べるようになりました。
特に味噌のおかずパワーは非常に高いのです。
味噌のおかずパワーの強さは、実際に食べてみるまで気が付きませんでした。
ただ玄米を買って食べるだけの体験でも、実際にやってみるとわかることってあるんですね。
賞味期限が二ヶ月ほど切れた味噌なのですが、この味噌があったおかげで玄米を美味しくたべることができたと言ってよいでしょう。
そして三杯目、炊飯器の中身が半分ほどになりました。
最後は、お茶をぶっかけて梅と味噌をといで冷や汁として流し込みます。
こういうのが好きなんです。
見た目はよくありませんが、この冷や汁がサラサラ食べられて非常に美味しかったです。
これで二合ほど玄米を食べきりました。
残り半分です。残りは明日食べることにしましょう。
玄米四合のカロリーは2100kcal。玄米二合も食べても1050kcal程度にしかなりません。それでも玄米二合も食べるとだいぶ満足感があります。
成人男性が一日に必要なカロリーは2300kcalなので、玄米二合を食べたとしても、質素な食事を摂れば過剰摂取にならないのです。
しかしながら、このように玄米を大量に食べる生活を送ると炭水化物中心の生活になってしまうので、どうしてもたんぱく質が不足してしまいます。
それを補うために味噌を食べるのでしょうが、それだけではタンパク質が足りないので、他にも豆腐や納豆を食べていきたいところです。
明日の朝は納豆を食べます。そういえば、3日前に賞味期限が切れた納豆がまだ冷蔵庫の奥に残っていたはずです。
炭水化物を一度に多く食べたことで内臓に血液が集まり、この日は非常にスムーズに入眠することができました。
翌日 ~少し飽きてきたかも~
そして、朝。
早朝に起床、今日は休日。朝起きて玄米を食べようとしました。
しかし・・・。
さすがに昨晩に玄米を食べ過ぎてしまったようで、脳が玄米を食べることを拒否してきました。
玄米を食べたくない一心で二度寝します。
・・・。
そして、お昼手前に起床しました。どんなにつらい日でも朝は来るのです。
二度寝したらお腹が減ったのか、幸いにも玄米食べたい欲がでてきました。
良かったです。今日も残りの玄米二合を食べていきます。
とりあえず味噌でいただきます。
やはり玄米と味噌の相性は抜群です。味噌のおかずとしてのポテンシャルは翌日になっても衰えませんでした。
次に納豆ご飯でいただきます。
納豆はやはりうまい。
本当は納豆に卵も加えたかったのですが、卵は明治時代は高価だったはずなので断念。最後はお茶を注いで納豆茶漬けにして完食です。
炊飯器の中身は1/6。最後はおにぎりにして、外で食べます。
ということで公園に来ました。
芝生にブルーシートを広げます。
ブルーシートを芝生に広げてゆっくり腰をかけるなんて、小学生の頃以来です。
玄米おにぎりをリュックから出して、いただきます。
よくみるとおにぎりの先に公衆トイレがありますが、見なかったことにします。
うん、おいしい!
公園の芝生で食べるおにぎりはおいしい!広いところで食べる爽快感が最高のおかずになっているようです。
休日に公園でお弁当を食べたことなんてもう20年ぶりでしょうか。
暖かい3月の日光の元、おいしく玄米を食べきることができました。
これにて、完食。玄米と味噌と少しの野菜を1日かけて食べることによって、つつましく生きることができました。
のどかな公園でゆっくりと食を楽しむ、たまにはこんなつつましい幸せがあってもよいのではないかと思います。
今までの忙しい日常を振り返ります。
私はソフトエンジニアをするかたわら、趣味でゲーム制作を続けています。
つまり、ずっとパソコンの前でカタカタと作業しているわけです。
平日は仕事、帰ってきたらゲーム制作に全力を注ぐ毎日、そんな忙しい毎日からたまには解放されてゆっくりしているのも、たまにはよいなあと思います。
たまにはパソコンから離れ、近所の公園でおひさまに当たりながらゆったりしていると・・・。
ん?
ゆっくりリラックスしていると、ふいに新しいゲームのアイデアが・・・。
・・・。
・・・。
・・・。
お!急に面白そうなゲームのアイデアが降ってきたあああ!!!!!
よし!家に帰って早速ゲームの企画まとめるぞおおお!
やる気を出すためにも・・・!
肉食って活力つけよう!!!!!!!!!!!!
俺は、もっと評価されたいんだああああ!!!!!
おまけ ~最近作ったWebゲーム紹介~
スマホでもPCでもブラウザ上で動作します。IEという悪いブラウザだと遊べないので、もしIEを使っていたら即アンインストールして、代わりにEdgeとかChromeとかを使いましょう!
・ヤンデレ彼女のおうちに呼ばれたら
可愛い女の子のおうちにお呼ばれして、シンプルな大富豪っぽいカードゲームを遊びます。
ある程度勝ち進むと、そこから闇のゲームがはじまる楽しいホラーゲームです。
ハンターハンターでゾルディック家にお呼ばれしてコイン当てゲームをした時の感覚を味わえます。
https://hothukurou.com/game/Yandere/index.html
・アゲアゲ君と昔のボクの時空を超えた記憶
みんな唐揚げ大好きだよね!ということはキュートなニワトリ、アゲアゲ君はもっとスキになれるはず!
そんなアゲアゲ君と全く関係のない、くたびれた社会人のボクが霧に包まれた故郷に囚われてしまう怪奇ホラー・・・なのかギャグなのかわからないミニゲーム集!
5分で脳みそ覚醒するアゲアゲ君を楽しもう!