ドメイン移転に伴いgoogle Adsense に再申請したら3週間かかった話

新ドメインでgoogle Adsense ついに合格できたああああ!

このページでは、google AdSenseでブラウザゲームの収益を得ている私が、サイト移転時にアドセンス再申請で苦労した話を紹介します。

google AdSenseの審査日記はググればいくらでも出てくると思いますが、ドメイン移転時の再申請での苦労話は探しても見つからなかったので、同じ悩みを持つ方へ向けてこの記事を残したいと思います。

 

 

サーバー移転でドメイン変更が必要になった

2019年10月、サーバー転送量が恒常的にオーバーしてアクセスが異常に遅くなる問題が頻発していたため、サーバーを移転することにしました。

以前使用していたレンタルサーバーはスターサーバー です。

このレンタルサーバーは月々が安い割に高性能な点が特徴で、私は月々500円でスタンダードプランを使用していました。

使い心地も上々で、これからも使い続けようと思っていたのですが、「どうもページの表示速度が遅い・・・!」と感じることが多々ありました。

実際にgoogle Analyticsで確認すると「一部ページで4~8秒表示に時間がかかる」とのこと。

原因は月々のデータ転送量上限を恒常的にオーバーしていたことでした。

スタンダードプランでは 300GB/月が転送量の目安なのですが、私のサイトの転送量は600G/月でした。つまり、月の後半はずっと転送量オーバーになっていたことになります。

さすがにこれはまずいなと思い、まずは上位プランへの移行を検討したのですが、そもそも上位のプレミアムプランに移行する位なら、より性能が高いレンタルサーバーであるエックスサーバーに移転した方がよさそうだなと思い、サーバー移転をすることにしました。

実際、エックスサーバーの転送量は月900円の最低プランでも 70GB/日 です。

70GB/月 ではありません。70GB/日です。

ちなみにスターサーバーのプレミアムプラン(月1000円)は 1,000GB/月=33GB/日なので、エックスサーバーよりも高いにも関わらず3倍の能力差となっています。

スターサーバーには大分お世話になっていたのですが、ここはひとつサーバー移転を考える時期になったようです。

ということで、サーバー移転をすることになっていたのですが、

それまで使用していたドメイン「hothukurou.firebird.jp」はスターサーバー所有のサブドメインなので、エックスサーバーで新規取得したドメイン「hothukurou.com」にドメイン変更する必要に迫られました。

そうなると、google AdSenseにhothukurou.comドメインに広告を出してよいか、再審査する必要が出てきます。

2018年10月以前は「一度審査に合格したら、どんなサイトにも広告を貼ってもOK!」というルールだったのですが、10月以降はドメインごとに審査をする必要が出てきたのですね。

・アドセンスがサイトごと(ドメインごと)に審査制へ!変更点を解説

https://yu-ki528.com/adsense-change/ (YUKI’S OFFICIAL BLOG様)

さて、新ドメインにうまくサイトを移行させて、審査も合格するためにはどうすればよいか。長くなりましたが、ここからが本題になります。

ドメイン移転でやることはコレ!

さて、サイトの広告収入を継続しつつ、ドメイン移転を順調に終わらせるためにはどうすればよいでしょうか。技術者コミュニティ等に相談しまくったところ、どうやら以下方法で良さそうということがわかりました。

旧ドメイン(hothukurou.firebird.jp)のページを全て一旦PCにダウンロードした後、して新ドメイン(hothukurou.com)にアップロードします。

FFFTPでこの作業を行ったのですが、10GB程の規模になると、ダウンロード中に接続が遮断されてしまうことがあります。

そんな時は、ホストの設定から、暗号化なしで接続を許可するようにしましょう。そうすると、接続遮断することがなくなります。

私の場合は、いくつかのゲームやWordPress等でMySQLも使用していたので、PHPMyAdminからsqlデータをインポート&エクスポート作業も行いました。

また、MySQLアカウントも旧ドメインの設定をそのまま流用して設定しました。これで完璧ですね。

新ドメインサーバーにアップロードする前に、全てのページの「hothukurou.firebird.jp」を「hothukurou.com」に変更してしまいましょう。

Visual Studio Codeの一斉置換機能を使えば、フォルダ内の全てのテキストを一斉に置換することができます。物凄く便利ですね。

Visual Studio Codeの使い方は以下記事の最初の方に書きました。

 

さて、一通りデータ移行が完了したところで、google AdSenseに新ドメインを申請することにします。

果たして・・・、一発で通るのか!

申請後、二週間待機して・・・!

申請後の二週間は、いつ結果がくるかドキドキしながら待っていました。

早ければ数日で結果が来るとのこと。旧ドメインは審査通っていたので、今回も完璧だろうとたかをくくっていたのですが、いつまでたってもメールボックスに結果が通知されない!

一週間たったあたりで、さすがに「あ、これもう落ちたな」と思いつつも、まだ希望は捨てずに、メールボックスを見つめる日々・・・。

 

そして、ある日、遂に結果が・・・!

 

 

落ちたあああああああああああ!

 

おちてしまったあああああああ!

絶望のイラスト(男性)

 

・・・ひとしきり絶望した後、問題点のページに飛んでみるとそこには

「価値の低い広告枠: コンテンツが存在しない」

と書かれていました。

ショック!

 

・・・気を取り直して、問題点解決のため、いくつかの仮説を立てることにしました。

価値の低い広告枠への処方箋

(1)文字数が多い有益なページを増やし、不必要なページを減らす

私のサイトは、ゲーム公開サイトなので、ゲームページの文字数は一般的なブログよりも少なめです。googleの審査がもし自動審査であるとすると、文字数が少ないページは価値が少ないと判断されてもおかしくはないでしょう。

ところで、googleはどうやってページの審査をしているのでしょうか。調べてみると、どうやらサイトマップ(ホームページのサイト一覧をgoogleに教えて、検索時のページランクを決めるためのサイト地図みたいなもの)を参考に評価しているようです。

(本当にこの方法で評価しているかは不明ですが、サイトの検索順位を決めるページランクを決定する際にサイトマップは使われるので、この方法が一番あり得るかなあと思っています。)

そこで、サイトマップを確認していたところ「ブログ記事がサイトマップに登録されてないことが原因かも!」ということがわかりました。

ブログ記事のサイトマップはWordPressのプラグインによって生成・送信していたので、サーバールートに置いているサイトマップには付け加えなくてもいいやと思っていたのですが、ページの評価にかかわるのであれば追加した方が効果がありそうです。そこで、ブログ記事もサイトマップに追加することにしました。

また、ページランクが低そうな人気のないゲームをいくつか削除することにしました。

これで、サイト全体のページの価値が向上したことにより、ページの価値が増えるのことでしょう・・・!

(2)サイト内リンクに変更漏れがないか確認

vscodeの一斉置換を用いて、旧ドメインのアドレスを新ドメインアドレスに一斉置換していたはずなのですが・・・。

実はまだだいぶ変更漏れがあることを確認しました。

 

「vscodeは一度に1万件までしか置換してくれない」ことが原因でした。

サイト内にはまだ6万件ほど旧アドレスが残っていたので、改めて一斉置換を行い、再申請をしました。

サイト内リンクを間違えて、外部サイトにつないでしまった場合、そのサイトはただの「リンクサイト」に成り下がってしまうので、コンテンツがないという判定をされてしまってもおかしくありません。

意外な盲点でした・・・。

(3) コンテンツの複製・・・は原因ではなかった

当初は、旧ドメインと新ドメインの二つ、複製コンテンツが存在していることで、複製コンテンツと見なされて価値が急落していることが一番の原因でないかと考えていました。

結果的にはそれが原因ではなかったようです。

明確にサイト移転の旨をトップページに表示していたことで複製コンテンツ扱いされなかったのかもしれません。

複数のドメイン間で全く同じコンテンツを制作した場合、一般的にはcanonical設定(2つのページは同じものだよ!正規のページはこっちだよ!と示すメタタグ)が必要みたいですが、今回は必要なかったようです。

以下ページでgoogle AdSenseフォーラムに質問を投げた時に教えてもらいました

https://support.google.com/adsense/thread/17176129?hl=ja

 

以上の点を踏まえて、再申請してみました。

そして、一週間後・・・。

 

 

 

 

やったあああああああ!

インターネットを使いながら歓喜する人のイラスト1

ようやくgoogle AdSenseに合格することができました!

合格後、旧ドメインのページランクを引き継ぐために、.htaccessで新ドメインに301リダイレクトを行い、旧サイトアクセス時に自動的に新サイトに移行するようにしました。

これで、めでたくドメイン移管が完了しました。

新規承認時ではgoogle AdSenseの関連コンテンツという機能(サイトのページを広告と共に表示してもらえるガジェット)が使えないのが残念ですが、時間が経てば使えるようになるとのことです。気軽に待つことにします。

まとめ 

以上でgoogle AdSense再申請のドタバタ劇の顛末は終わります。

まとめると、以下の内容になります。

  • google AdSenseはページ毎の申請が必要、前のドメインで審査が通っても、気を付けないと審査が落ちることもある。
  • サイト内リンクのURLが全て変更されているか、今一度確認しよう。
  • サイトマップを見直して、価値の高いページを審査してもらえるようにしよう。

ドメイン移転で一番した点がgoogle AdSenseでした。

これから新規でアドセンス申請する方も、同じように苦労することがあると思います。

ぜひ諦めずに、価値の高いサイトを作成して、審査に合格できるように頑張ってください!