デバッグしないと出られない部屋というインディーゲーム展示イベントに参加してきましたので、そのレポートです。
名前のとおり、会場に展示されたゲームを遊び、バグや改善点を報告しながら“脱出”を目指そうというコンセプトのイベントです。
今回は、当日の会場の様子や、実際にゲームを展示して感じたことを紹介します。
https://debug-escape.gamebrushup.org

廃校でゲームを展示する面白イベント
「デバッグしないと出られない部屋」は、アドバーチャ株式会社が主催する体験型のインディーゲーム展示イベントです。
開催時間は2026年7月26日(日)の11時から17時15分まで。会場は飯田橋駅から徒歩2分ほどの場所にある「学校跡地の飯田橋でっかいレンタルスペース」でした。
出展作品は、開発中の作品を中心に約20タイトル。出展料は4,500円(税込)と、ゲーム展示イベントとしてはとてもリーズナブルな価格でした。
・学校跡地の飯田橋でっかいレンタルスペース
主催・運営に関わっていたゆーりんちさんとは、これまでにもゲーム制作関連のイベントで何度かお会いしていました。
今回が初開催ということで、開催前には「集客が大変そうですが、頑張ります」とのことでした。実績がない分、初開催は特に集客が大変そうですよね。
準備が大変そうだったこともあり、私も出展者として参加するだけでなく、できる範囲で出展者集めを手伝ったりしておりました。
会場に入ると、本当に学校だった
イベント開始は11時でしたが、設営のため10時には会場へ入りました。
中に入って最初に思ったのは、
「本当に学校だ!」
ということです。情報量ゼロの感想ですみません。
会場には「第一教室」「第二教室」といった部屋があり、実際の教室だった空間に机を並べて、それぞれのゲームを展示していました。

ただし、教室なので電源コンセントの数はそれほど多くありません。
最初は「どうやって全ブースに電源を行き渡らせようか」という話になりましたが、延長コードをうまく組み合わせ、最終的には無事に全ブースで電源を使える状態になりました。
そこから各出展者がパソコンやモニター、ポスターなどを設置し、それぞれの展示ブースを完成させていきました。

バグや感想を報告して、廃校から脱出する
このイベントの面白いところは、ゲームをただ試遊するだけではなく、来場者自身が「1日デバッガー」として参加するところです。
来場者はゲームを遊びながら、
- バグを見つける
- 分かりにくい部分を報告する
- 改善案や感想を開発者に伝える
といったことを行い、その内容に応じて「デバッグシール」を受け取ります。
シールを一定数集めると、廃校から脱出できます。
楽しいイベント企画で大事なのは、「参加して何をすればよいか」が明確になっていることだと思います。
今回は「バグを探してください」という共通の目的があるため、来場者と開発者の会話が自然に始まりやすくなっていました。
普通の展示会では、プレイヤーがゲームを遊び終えたあとに「面白かったです」とだけ言って、そのまま帰ってしまうこともあります。
しかし今回は、
「ここは少し分かりにくかったです」
「こういう操作をしたら、おかしな動きになりました」
といった、具体的な意見をたくさん聞くことができました。
イベントの仕組みそのものが、開発者とプレイヤーのコミュニケーションを後押ししていたと思います。
「ダンジョンボンバー」を展示
私のブースでは、2026年6月30日にSteamでリリースした「ダンジョンボンバー」を展示しました。
「ダンジョンボンバー」は、爆弾を設置して連鎖爆発を起こし、敵を倒しながらダンジョンを攻略していくパズル要素と爆弾強化が楽しめるゲームです。
・ダンジョンボンバー
https://store.steampowered.com/app/4207690

すでにリリース済みのゲームなので、大きな不具合はほとんどないつもりでした。
それでも、初めて遊ぶ人の後ろからプレイを見ていると、
「ここで少し操作しづらそうだな」
「この表示は、日本語以外の言語ではどうなっているだろう」
といった、自分一人でテストしているだけでは気づきにくい問題が見えてきます。
今回の展示では、特に爆弾を合成する画面について、爆弾をスロットへドラッグして配置する操作が少しやりにくいという意見をいただきました。

また、英語版と中国語版でプレイした際に、残り配置回数の表示に日本語の単位である「回」が残っていることも発見してもらいました。
イベントでいただいたフィードバックは、翌日のアップデート「ver.1.0.7」でさっそく修正しました。
詳しい更新内容については、Steamのお知らせにも掲載しています。
https://store.steampowered.com/news/app/4207690/view/705526483146246788?l=japanese
個人開発の良いところは、プレイヤーからもらった意見をすぐにゲームへ反映できることだと思っています。今回の展示を通じて、さらに遊びやすいゲームにすることができました。
また、来場者の中には、すでに「ダンジョンボンバー」を購入してくださっている方もいました。
購入者の方に直接お会いして感想を聞けるのも、展示イベントならではのうれしい体験です。
開発中の新作はバグだらけ!
「ダンジョンボンバー」をすでに遊んでいる方には、現在開発中の新作「因習村ときめきトランプゲーム(仮)」も遊んでもらいました。
こちらは、ケモノ耳の女の子・タマちゃんと一緒にトランプゲームで悪霊を倒しながら、村に隠された謎を解いていくゲームです。

以前ブラウザゲームで公開した因習村脱衣トランプゲームと同じシステムを採用しております。こちらは公開3日で1万PVを獲得した評判の良いゲームなので、このシステムをSteam向けに発展させた作品になります。
・因習村脱衣トランプゲーム

https://hothukurou.com/game/PlayingCards/index.html
さて、因習村ときめきトランプゲームの方ですが、こちらはまだまだ開発途中のため、とにかくバグが出ました。
一人のプレイヤーから10個以上バグが見つかり、デバッグシールを大量に渡すことになった場面もありました。
まさに「デバッグしないと出られない部屋」にふさわしい展示です。

それでも、ゲーム自体は最後まで遊べる状態になっており、
「面白かった」
「完成版も遊んでみたい」
という感想もいただくことができました。
まずは今回見つかったバグをしっかり修正し、そのうえでゲームの面白さをさらに伸ばしていけば、良い作品にできそうです。
開発途中のゲームを気兼ねなく展示でき、バグを見つけてもらうこと自体がイベントの盛り上がりにつながるというのは、とてもありがたい環境でした。
会場全体も、出展者と来場者の距離が近く、終始にぎやかな雰囲気でした。
イベント当日はXでも多くの感想や写真が投稿され、私が確認したときには関連ワードがトレンドにも表示されていました。
初開催のイベントで、これだけ大きな盛り上がりを作れたのはすごいことだと思います。
イベント終了後は、出展者や関係者の方々と打ち上げで楽しい時間を過ごしました。
ゲーム展示だけでなく、開発者同士の交流も含めて楽しめる一日でしたね。
第2回の開催にも期待!
「廃校でゲームを展示する」という会場の面白さに加え、「バグや感想を報告して脱出する」という仕組みが、ゲーム展示イベントと非常にうまくかみ合っていました。
開発者にとっては、バグや改善点、初見プレイヤーの反応を直接集められる貴重な機会です。
そして何より、来場者と開発者が自然に会話できるイベントでした。
初開催ながら出展枠が埋まり、当日も大きな盛り上がりを見せたのは、ゆーりんちさんをはじめとする運営チームが、事前の広報やイベント設計を丁寧に積み重ねてきた結果だと思います。
とても楽しかったので、ぜひ第2回も開催してほしいところですね!
運営のみなさん、出展者のみなさん、そしてゲームを遊んでくださったみなさん、ありがとうございました!



