ゲーム制作で面白いゲームを作って、ちやほやされたい!
でも今忙しい!努力と長続きができない!根がダメ人間だ!
そんなぐうたら、でも頭の中には完璧な理想論が小宇宙(コスモ)の中を駆け回っている私が、Unity1Weekに参加した記録をつづりたいと思います。
Unity1Weekとは?
https://unityroom.com/unity1weeks
日曜日にお題が出題されます。1週間後、次の日曜日までにお題に沿ったゲームを投稿するというものです。関係ないですが、ロゴのセンスむちゃくちゃオシャレですよね。JAMの部分がいちごジャムだったり。
以下、時系列に制作記録をまとめました。
6/18 (日) 24:00 お題発表
日曜日もあっという間や・・・明日会社か・・・。と暗い気持ちで深酒とネットサーフィンを嗜んでいたところ、twitterからunity1weeksの告知を発見。
普段からあほげーというゲーム制作イベントで腕を鳴らしていた私にとって、またとないゲーム制作の機会!この手のイベントはゲーム制作のモチベ向上に繋がるから、乗るしかない!このビックウェーブに!
ただ一つ、Unityでゲーム制作したことが一度もないという問題があったものの、「無茶苦茶GUIベースでわかりやすそうだから、なんとかなるでしょ」の精神で参加を決意しました。
ところで、ゲーム制作に絶対に欠かせないものが一つあります。それはなんでしょうか。
それは、自分の心の原動力。コンプレックスです。
社会的に認められていない、モテない、金がないetc・・・。色々やってみたけれど、結局俺にはこれしかない、俺を認めてくれるのはゲーム制作で作った作品だけだ。
クリエイターはこのコンプレックスと真摯に向き合い、ゲームを通して何を伝えたいかを明確にして、それをモチベーションに制作するのです。(とかなんとか、ある創作活動をしている人がインタビューで話していた気がします。)
社会人になって早くも3年目となった私ですが、現在伝えたい想いは一つ。
そう、なにやってもうまくいかない仕事と、積み重なる残業です。
社会の歯車として馬車馬のように働き、抑圧し続けてきたストレスを一気に爆発させるゲームを作ろう!とこの時決意しました。
テーマが「積む」なので、「キャリアとか、責任とか、残業時間とかをスーツ姿のオッサンの上に積ませて、爆発したら会社を爆発させた挙句、夜の国道をバイクで駆け抜ける(15の夜)ような二段階構成のゲームを作ろう!」
と方針を固めました。
少し横道にそれますが、プレイ時間10分くらいのゲームを制作する際は、はじめに軽いゲームをさせた後、お話しが始まって本編のゲームを遊ばせる構成にすると、ゲームへの没入感が狙えておススメです。例えば、以下のゲームなどです。
https://mogera.jp/gameplay?gid=gm0000001384 (したっぱさん作 FLASHです。)
1日でこんなゲームを作れるのだから、俺も頑張んなきゃな~とか思っていたら深夜1:00になったので寝ました。
6/19 (月)22:30 帰宅
忘れていました。本業のメーカでは今新製品の開発で死ぬほど忙しかったのです。
今週は22:30帰りが続く見込みです。でも、1:00に寝るまでに3時間半も余裕があるはずだから、隙間時間にunityの勉強とかできるはず!
その日はネットサーフィンで深夜1:30位に寝ました。
6/20 (火)22:30 帰宅
明日水曜日は定時退社日だから、なんとかなるでしょ。と思い寝ました。
6/21 (水)18:20 帰宅
朝から体調が悪く、ふらふらになったので上司からの飲みの誘いを断り帰宅。
あーこれで俺の居場所もだんだんなくなっていくなー。でも俺にはUnityがある!
Unityのインストールとかしてたら深夜0:00になったので寝ました。
6/22 (木)22:30 帰宅
仕事がついにおっつかなくなったので、明日は普段よりも1時間早めに出社して仕事をすることに。なので帰って風呂入ってすぐに寝ました。
6/23 (金)22:30 帰宅
ようやく土日が見えてきました。しかし、土曜日は同僚の結婚式で長距離移動が必要です。
結局、Unity講座をながめつつ、ゲーム構想は新幹線の中で考えようと思いながら寝ました。
もしゲームへの情熱を仕事のスキルアップや上司との接待飲み会に向けることができれば、私の人生はもっと華やかなものになっていたでしょう。しかし、それがとても苦痛なのです。なぜ私は人と同じことにやる気が出せないのでしょうか。上司の誰にも見習いたい、なりたいと思う人がいないのです。
6/24 (土)同期の結婚式
新幹線の中でアイデアをまとめるつもりでしたが、行きの新幹線ではシャドウバースに夢中になってしまったので、帰りにアイデアを絞り出すことにしました。
この時点で、大体のアイデアを形にしていました。
ビルの屋上にサラリーマン、仕事・ストレス・残業などが降ってくるので受け止める。
受け止めきれなくなったらバイクで15の夜。といった構成です。
「好きなことを仕事にできたらどんなによいか。しかし俺にはWebクリエイターとして生きていく自信がないし、手段が曖昧すぎる。だから今の仕事でお金を貰い続けているのだ。」
「せめて、この負の感情をゲームで表現することで生きていくしかないのか。」
とかなんとか考えながら帰宅。同期とラーメン食べて酒飲んで寝ました。
6/25 (日)ゲーム制作開始
いよいよ、最終日です。
twitterのタイムラインをみると、間に合わない・モチベ上がらないと諦める方が続出していた訳ですが、私はあくまでもゲームを完成させるつもりでいました。
制作開始が13:30くらいからです。
とりあえず、初心者向けのUnity講習サイト(https://gihyo.jp/dev/serial/01/7days-unity)の一日目のところだけ見て、雰囲気を掴む。作りたいゲームのイメージははっきりしていたため、あとは実装中にわからないところだけ調べることにして、ゲーム制作を開始しました。
15:30位から、自分の作りたい作品の制作を開始しました。Assets store(3Dモデルをダウンロードできる所)から、ビルとか道とか、サラリーマンとかを探し出したところ、ここまで完成させることができました。(18:30)
#unity1week 結局今日の昼くらいから触り始めてここまできた。 pic.twitter.com/M7lec0nkGx
— ほっとフクロウ (@hothukurou) 2017年6月25日
いやー、Unityってすごいですね。3Dビルモデルが無料で使えるわ、サラリーマンモデルにアニメーションのデータをぶら下げたら急に動くようになるわでとても感心しました。
最終的に、ゲーム性はあんまなくてもええやろということで、「ビルの上から残業が落ちてくるので、ビルから落ちないように逃げ惑う」ゲームにしました。
ただ、この時点で一番やりたかった「会社を爆破させる」シーンに全く手を付けられなかったため、どうやったら会社が爆破しているように見えるか、爆発エフェクトの勉強をすることになりました。
6/25 (日)22:00 会社爆発シーン制作
まず、爆発エフェクトについては、particle systemという機能を使うとよさげなことがわかったので実装してみました。
次に、どう爆発させるかですが、ちょうど先週上司が
「あー俺がプロジェクトリーダーやってるときにいつも思うことが、会社にミサイルが降って爆発して納期伸びないかなーてことだよ。」
とか言っていたのを思い出したので、ミサイルで爆破させることにしました。
そして完成したゲームが以下となります。
The キャリアを積む ~限界の先に~ | ゲーム投稿サイト unityroom #unity1week https://t.co/AhvCc71Wnp
ついにunity処女作公開いたしました。お見苦しい点もございますが動画の内容がすべてでございます。 pic.twitter.com/qjPWi47JTX— ほっとフクロウ (@hothukurou) 2017年6月25日
ゲーム本編
・https://unityroom.com/games/syachiku/webgl
やったー!完成したー!
締め切り過ぎてるけど完成したよおおおお!
時刻は2:00 もう6/26 月曜日が始まってしまいました。
明日からまた残業地獄です。しかし、私はこのゲームを制作したことを誇りに思って、生きていきたいと思います。そう思いながら、寝ました。
目が覚めたら、クソゲーだなーと冷静に見ている自分がいました。重い目蓋をこすりながら、けれども軽い足取りで会社へ向かいました。
あとで爆発SEやボイス追加とかしてもっとあほっぽさを出す予定です。
(7/8) SEとオーディオコメンタリーを追加しました。
SE追加で爆発の快感を感じていただき、意味のないオーディオコメンタリーでうすら寒さを感じて頂けますと幸いです。
まとめ この一週間を振り返って
いかがでしたか、これがダメな人向けの1週間Unityゲーム制作講座です。
一週間のうちの半日しか使っていませんでしたが、ゲームを通して伝えたい想いとコンプレックスを胸に抱えて制作することで、モチベーション高くゲームが作れることがわかってくれたかなと思います。
私と同じように、社会に淘汰され、ひねくれてしまったダメ社会人・大学生がいましたら、ぜひゲーム制作に力を注いでくれればこの記事を書いた意味も出てくるというものです。
それでは、またどこかでお会いしましょう。次のゲーム制作イベントはあほげーです。こちらは7月の三連休に24時間以内にブラウザゲームを作るイベントなので、ぜひ参加してみてください。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。