e-taxで開業届の提出は見つからない
開業届(個人事業の開業届出・廃業届出等手続)をe-Taxで提出しようと思い、「e-tax 開業届」と検索すると、電子申告の開始提出のページだけが見つかる状況で、本当に探したい開業届の出し方がわからないという問題があります。
また、2025年2月現在、確定申告でよく使うWeb版e-Taxのどのページを探しても開業届のページを発見することはできません。

関連検索を見るとまさに同じような悩みを持つ人が多いようで、「開業届どうやってe-taxで出せばいいんだあああ!」と多くのユーザーが悩んでいることがわかります。

実は開業届はWeb版から提出することはできません。e-Taxのソフト版をインストールして使わなければいけないのです。
この事実を周知するためにこの記事を書きました。
Web版ではなくe-Taxソフトをインストールしよう
e-Taxソフトはこのページからダウンロードできます。
https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoft/index.htm
インストール中から、「なんか古いWindowsで見たインストーラーだな」と不安になるでしょうが、まさにその通りで一昔前の風情を持つ一昔前のUIで私たちを出迎えてくれます。アイコンも昔のドット絵風味です。

起動すると、追加インストールを求められるので、ここから「個人事業の開業 廃業等届出書」に関する資料を追加インストールします。

追加項目から申請の中にある所得税を選択して追加インストールしてください。
そうすると個人事業の開業 廃業等届出書を申請できるようになります。

この項目を発見するのに私は半日ぐらい溶かしてしまいました。
面倒であれば全部一度にインストールしたいところですが、追加インストールは一項目あたりえらく時間がかかりますし、権限許可をいちいちクリックで承認する必要があるので非現実的です。
おそらく、このe-Taxで開業届の出し方自体、あまり周知されていないようなので、この記事で多くの悩める個人事業主を助けることができれば幸いです。
追加インストール完了後の具体的な作業方法は以下ページが参考になりました。このページのおかげで無事に開業届の作成ができました。
・オンライン申告(電子申告)で税務署に行かずに開業届・青色申告承認申請書を提出しよう!
https://granvi.jp/business/notification-opening-business-by-etax/
これで開業届の提出ができるため、DUNSナンバーに登録した屋号の英字版が書かれていることを確認して、提出してください。ちなみに、ソフト版e-TaxはWeb版と異なりスマホ認証はできず、昔みたいなICカードリーダーが必須になります。めんどくさいですが買いましょう。
自分はこのACR39-NTTComを買いましたが、今見たらものすごく値上げしていたので使えそうな代替品を各自探してください。
・IC カードリーダーの Amazon URL
freeeやマネーフォワード経由でも開業届の電子申告はできるが、新規開業する人だけ使える
ちなみに、e-Taxへ通信するためのAPIは事業者向けに公開されているようなので、新規で開業届を提出しようとするらば、Freee開業届やマネーフォワードの開業届を使うと簡単にe-Taxへ送信することができておススメです。
ただ、上記の開業届作成送信ツールは新規開業者の囲い込みのために作られたソフトであるため、開業年が昨年からしか選択できないようになっています。
すでに開業されている方だと誤った開業年で開業届を提出することになり、使わない方が良いと思います。