ドワンゴ主催のコンテストに参加しようと思った
【物語×SNSゲームコレクション】作品募集中!
LINEやSNSをモチーフにしたゲームを応募するコンテストである。
過去作にぞう山くま男の女の子とLINEするゲームを制作していたので、これを応募することにした。ジャンルは「純愛」である。

「おじさんLINE」を題材にしたゲームは他に見ないし、ネタ性抜群!
そう思っていたのだが、なんか流行らなかったなーと思っている次第・・・。
そこで今回、アクセス数増加を目的として、タイトル変更・OP変更を行った話をします。
最近「SAVE THE CAT」という映画の脚本術の本を読むようになって、そこで得た知見を活かしているので、ぜひ参考になりましたら幸いです。
タイトルの変更
元のタイトル:女の子とLINEするゲーム
確かにこのタイトルだと「面白そう!クリックしよ!」とはならないですね。
そもそも、遊びたくなるためには何が必要なのか。
SAVE THE CAT では、タイトルとログライン(一行で内容を説明できること)が必要であると述べています。以下、主観混じった要約。
【第1章】 〇どんな映画なの?(ログライン) に答えろ 脚本として選ばれるためには、この問いに1行で答えられなければならない。 友達と見るものを決めずに映画館に行くとしたら、まずこの内容で選ぶからだ。 赤の他人をワクワクさせるログラインをまず考えなければならない。 【所感】怖くないホラーゲーム うさぎパズル がバズった理由はこれだと思う。 ウケるログライン ・皮肉はあるか。 例:ビジネスマンがガングロ女子高生に恋をする アイデア:予想不可能と皮肉は類語である。皮肉とは、印象が対義語になっている。 ・イメージの広がり 例:彼女は完璧な美女・・・お酒を飲むまでは 何をするのか想像でき、作品全体が想像できるようなアイデア。 ・観客と製作費 利益を求める者へ依頼するなら、その映画の視聴層と撮影規模(カーチェイスするから高そう・一軒家借りたら完結しそう)は考えておくべき。 ・パンチの利いたタイトル ログラインとタイトルのダブルコンボで客を魅了できる。 タイトルにも皮肉は欠かせない。どんな内容なのかを的確に表す必要がある。 ダメなパターン:愛か金か→4作品もある。内容がぼんやりとして平凡なのだ。 良いログラインが書ければ、キャラクタも世界観も鮮明になる。 ログラインができたらテストマーケティング、街で知らない人に自分の脚本を説明してみよう。 自分が想定している客層の方がよい。何よりも赤の他人に聞くことが重要である。 話してみると、案外良いログラインに修正される。
近年のラノベ業界・アニメ業界ではタイトルにログラインを挟むことが一般的になっています。
例)「僕は友達が少ない」「俺はまだ本気を出していないだけ」「転生したらスライムだった件」
これは、タイトルでいかに内容を理解させて、興味を持ってもらえるかが重要であるためと考えられます。
ログラインを説明できる機会が少ないことも原因の一つでしょう。
小説であれば、「本棚に挟まれた背表紙しか見ることができない」し、
映画であっても「チケット売り場では映画館ではタイトルのみずらっと並ぶ」ので、タイトルで本編の内容を適切に説明し、興味を持ってもらうことが重要になるのです。
さて、今回はタイトルに「1.皮肉,2.イメージの広さ3.客層の特定」を持って付けてみました。
以下、候補一覧です。
おじさんLINEでJKとラブロマンス! 中年男性がエッチ目当てにJKにLINEを送ったら… 執拗なおじさんLINEでJKとラヴゲーム おじさんLINEでJKとラブクリスマスをGET! この素晴らしいおじさんLINEをもう一度 JKにえっちなおじさんLINEを送ったら……
1.皮肉 については、「おじさんLINE<->JKとラブラブ」が該当します。
2.イメージの広さは「〇〇したら・・・」で今後の展開をワクワクさせようとしています。
3.客層の特定 については2つの方向があります。
・女子学生:「おじさんLINE」がJKに人気があるため。(※) ・下ネタOKな男:JKとLINEすることが好き。
(※)JKの間で、おじさんっぽい文章でLINEを送ることが流行っている。
もし、「中年男性がエッチ目当てにJKにLINEを送ったら…」を決定すると、
下ネタOKな男からのアクセスが急上昇する一方、女子学生からのアクセスは激減するでしょう。
理由は、まんまAVのタイトルだからです。
(AVのタイトルって、基本的に長文が多いですよね。恐らく、タイトルをログラインとして表現していることが原因でしょう。)
一方、以下のタイトルだと月並みな言葉になるので、展開の広がりを感じることができません。
執拗なおじさんLINEでJKとラヴゲーム おじさんLINEでJKとラブクリスマスをGET! この素晴らしいおじさんLINEをもう一度
あまり「中年が求婚してくる」ニュアンスを抑えて、「おじさんLINEを送る」ゲームだとわかれば、女子学生からのアクセスを望むことができそうです。
そこで、「中年男性がエッチ目当てにJKにLINEを送ったら…」を柔らかくして
「JKにえっちなおじさんLINEを送ったら……」
をタイトルに決定することにいたしました。
少なくともこの時点では。
7/31 (火) SNS風ゲームコンテスト締め切り10分前

ホンマにこれでよかったんか・・・?
えっちなという表現が直接的すぎて、なんか違うんじゃないかと頭を悩ませていました。
性的ニュアンスが直接過ぎて、おじさんLINEを気軽に楽しんでもらえなくなる恐れがあったからです。
このゲームの目的は「おじさんLINEを気軽に楽しんでもらう」ことだったので、性的ニュアンスが付くと大問題であります。(中年男性のマスコットキャラ化も抽象的表現にすることが目的だったので・・・。)
こうなったら最後の手段です。「SAVE THE CAT」のテストマーケティングのように、
周りの方に聞いて聞いて聞きまくってアイデアを磨き続けるしかないでしょう。
テストマーケティングの結果・・・タイトル決定!
(以下いくつかの議論の末、タイトルが決まりました。)
「JKにえっちなおじさんLINEを送ったら……」
(おじさんLINEを送ったらどうなるの!展開を教えて!)
「JKにえっちなおじさんLINEを送ったらやばいことになった。」
(文字数多すぎてタイトルに表示されない!短く!)
おじさん「JKにLINE送ったw」
(おじさんが調子乗るな!ぶっ飛ばすぞ!)
JK「おじさんLINE来たんだけどw」
採用!!!!!!!
結局、このタイトルを採用しました。
このタイトルの優れている点はターゲット層の女子学生にもどん引きされる内容でないという点、何よりもこのゲームの本質である「おじさんLINEを体験できる一方で、実はおじさんLINEをバカにしている構図」が適格に伝わっているからです。
女子学生が「おじさんLINE」で遊ぶ理由はおじさんLINEが「ちょっと馬鹿げていて面白い」からであるという点に気づかされるタイトルでした。
いやー、このタイトルは自分ひとりでは決められなかったです。やはり、周囲の知見を借りることは大事ですね。
本編はページ最後にリンクしてあります。次はOPの導入です。
OPの導入
女の子にLINEするゲームでは、OP無しでいきなり画面に飛ばしていました。

これでは目的もわからず、ゲームをプレイするモチベーションも上がりません。
しかしながら、「序盤にノベルで長々と目的を説明する」ゲームって、成功しているものが少ないような気がします。
ソシャゲのOPを真面目に読む人って、あまりいないですよね。
そこで、今回は序盤にインパクトを与えることで、プレイヤーのモチベーションアップを目論みました。
要点は「開始タイミングは主体的に行わせること」と「インパクト」です。
アツマールに実際にアップした以下のリンクでご確認ください。
まとめ アクセス数アップにはタイトルとOPは重要
意外とこの点は疎かになりやすいです。
ついつい遊んでみたくなるような「タイトルに皮肉が効いた」「どんな内容かワクワクする」タイトルを設定することは重要です。
映画では、「タイトル」と「ログライン」は分かれていますが、ゲーム小説などのコンテンツは一致しているものが多いです。
ログラインに関しては「自分の作った物を一言で表現できるのか」という中々難しい課題もあるので、ぜひしっかり考えて取り組んでいきたいものです。